毎度の事ながら長らく放置…
フィルムスキャナを買った。エプソンのGT-X820という機種だ。
平成初期のネガ・ポジがミカン箱に1つくらいあって、かねてからそれをいちいち虫眼鏡ではなく、モニタ上で見たいなぁと思っていた。
が、フィルムスキャナというものは結構高くて手が出ず…。
そうこうしているうちにフィルム専用スキャナはなくなってしまい、早くしないとフィルム対応のフラットベッドタイプもなくなってしまうという危機感から、追い込まれるように買うことにした。価格は27,800円だったかな。安くなったなぁ。
一応ツァイスの「スーパーイコンタ531」というセミ判カメラも持っているので、ブローニー判対応のスキャナを選んだのだけれど、いやいやこれが大正解。
キヤノンのスキャナも同じだけれど、ブローニー判対応しているものは、35mmフィルム(普通のフィルム)を、2列並べてスキャンできる。つまり一度のスキャンで12コマずつ取り込む事ができるという事。
24枚撮りで2〜3回、36枚でも3〜4回のスキャンでフィルム1本完了するのは、非常にありがたい。6コマ(ネガ1本)ずつのスキャンだと、いつまで作業が続くのか想像もできない…。
んで、実際にスキャンしてみる。ネガをセットしてプレビューすると、自動でそれなりに見られる画像になってるっぽい。しかしこっちは「ネガに写っている情報は全て取り込みたい」という大変な貧乏性であることを、一流企業であるエプソンは理解していないようだ。
なのでプレビューのヒストグラムを見つつ、一コマ一コマダイナミックレンジを全てカバーするよう調整して、TIFF形式でスキャンを行う。
次いで取り込んだTIFF画像を、キヤノンのEOS-40Dについてきたデジタルフォトプロフェッショナル(DPP)で開いてみる。
スキャンしたての画像はコントラストが低く、シアンかぶりだったり、マゼンタかぶりだったりするので、DPPでチャチャチャと補正していく。
おぉ! 撮影した当時の同時プリントとは比べ物になりませんぞこれは。
同時プリントでは白く飛んでいた曇り空の雲の「モクモク感」とか、塗りつぶしたように黒かった人物の髪の毛の1本1本が再現されている。
もちろんフジカラープリント特有の赤さもなく好きなように補正できる。
ふ〜む…分かった事は、本来ネガに収められている情報は膨大にもかかわらず、同時プリントはまったくフィルムに収まった情報を見せてくれていないという事のようだ。
「手焼きプリント」を頼めば、現像所の職人さんが完璧に仕上げてくれるんだけど、一般人はその存在すら知らないし、値段もそれなりになる。
今までいろいろな先輩方の「フィルム最高!」という意見をよく拝見したけれど、正直「はぁ? デジタルの方がクリアでいいでしょ」と思っていた。だが自分でスキャンしてみて、おっしゃる意味が分かったような気がする。10年以上前のフィルムでこうなら、現在のフィルムだとどうなるんだろ…フィルム恐るべし。
後半に続く…