2008年5月16日金曜日

食糧事情の話

中国の主席が来ました。テレビでは「日本の食糧は、多くを中国に頼っており、中国との関係が悪化すると日本の食糧事情が…」とか言ってる。地震もあったしね。でも違うと思うよ。

昔読んだ本にあったアフリカの話。当時エチオピアあたりでの飢餓はテレビでも盛んと取り上げられていて、大きな問題となっていた。
アフリカの飢餓地帯にも、やっぱり農業に適した土地ってのはあって、そこでは何を作っているかというと、輸出用の綿花を作っていたのだそうな。綿花ってのは綿の材料。ジーンズなんかの原料だね。「麺」ぢゃないぞ。

国民が飢えているのに、優良耕作地では食べられない綿花を作っていた。おかしいと思うよね、普通。
でも、仮に食糧を作って国内で売ったとしても、貧民しかいない国内では大したお金にならない。それよりは輸出用の換金作物を作ってお金になった方がいい、という事らしい。

「んな事言ってる場合じゃないだろ!」というのは、先進国の国民の論理。優良耕作地で綿花を作っている農民も、全てが裕福というわけではないし、政府は税金が欲しい
だから優良耕作地では換金作物の栽培が促進されてしまう。という構造らしい。
確かに貧困層に食糧を売っても、農家も政府もお金にならないからね。

もちろん、日本がこんな恐ろしい構造に手を貸す事がいいとは思わないけれど、外貨獲得の手段として日本に食糧を売り込みたい国ってのは、実はアメリカや中国だけじゃなくてすごく一杯あるんだな。
確かポーランドの偉い人も、農産物を買ってくれって来日したし、南米の国の偉い人も来たと思うよ。

だから中国に頼らなくても、日本の食糧ってさほど不安じゃない。
テレビでは、海外からの輸入がストップしたら卵は数日に1コしか食べられない、とか言っているけれど、そうなったらまず日本の産業構造が変わるし、日本の食糧事情を虎視眈々と狙っている国がサッと来て「我が国から買いませんか?」と言ってくる。

日本にとって本当に恐ろしいのは、「買う事ができなくなる事」。つまり工業がダメになる事であって、中国との関係が悪化する事ではないって事を、マスコミは伝えなければならないんじゃないかと思うのでありますです。